【梵鐘】 | ||
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「梵鐘の修復前状況」 |
「ご依頼主との打ち合わせ」 |
「梵鐘の修復手順」 残っている着色や、ムラに発生した自然の緑青(青さび)を一旦落とします。 薬剤の残りを綺麗に洗い落とし、天日で乾燥させます。 この日は真夏の快晴でしたので、作業の進行も早く出来ました。 着けた色が落ちにくいようにする下処理を施した後に、基本となる色を全面に着色します。 乾燥後に布やタワシで擦って余分な塗料を落としながら、基本色を本体に固着させます。 ここまでの下処理を丁寧に行う事によって、本来の形を崩す事無く、薄くて強い着色をする事が出来ます。 その上に、異なる微妙な色を何色も薄く重ねていきます。 自然な緑青よりも強くて美しい、「経年変化による美しい青銅色」を着色によって作り出しました。 |
「修復のポイント!」 表面に凸の梵字と浅い凹文字があるため、その文字を消さないように薄くて強い着色を心がけました。 着色をした事によって、それらの文字も明確に見えるようになりました。 将来的に釣鐘として使用する可能性もあるとの事ですが、薄くて強い着色を施しましたので音色にも影響ございません。 今回は既に取り外した状態でしたので、作業所での着色作業となりましたが、現在使用中の釣鐘でも同様に着色いたします。 取り外し作業もせずに、釣ってある状態のままで作業いたします。 周囲への色の飛び散りなどの影響が無いよう、養生には十分に注意をし、作業をしております。 |
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